本日 114 人 - 昨日 0 人 - 累計 38367 人

ストロベリーケーキ3(CPなし)

  1. HOME >
  2. お話(HD) >
  3. ストロベリーケーキ3(CPなし)
昨日はぐったりするようなリハから帰って本当は直ぐに寝てしまいたかったんだけど、そうもいかず・・・自分のスタジオへと戻った。
だって、今度の新曲のTDが待ってるんだもん!もちろん、ヒロもやってくるし・・・!

ただ、困ったことにお兄様方にからかわれすぎたせいで・・・ヒロの顔が見れなかったんだ・・・////

ー  絶対変に思っただろうなぁ~!

朝方、僕の方をチラチラ見ながらもヒロは一旦自宅へ・・・。
本当は泊まりたいんだろうけど、今日1日でやることが山積みの僕は、明日の約束だけをとりつけて「明日、またね!」とヒロを追い返した。

僕は出来る限りのハイスピードで仕事を片付け、いよいよ明日に迫ったヒロの誕生日の準備にとりかかる。
ケーキは近くの馴染みのお店に予約を入れ、行きつけのワインショップでヒロの好きそうな赤とシャンパンをセレクト。
その帰りにチーズの専門店で、さっき買ったワインにあうチーズを選んだ。
『そう言えば、食事はどうしよう・・・?』
せっかくだから何処かに予約を入れようかと考えていた時だった。不意に僕の携帯が鳴った。

『はい・・・。』
名前も確認せず出てみれば・・・今一番避けて通りたい相手、ウツ兄さまだった・・・。
『あっ!大介?今いい?』
『えぇ、大丈夫ですけど・・・。』
『昨日の事なんだけど、良いのが手に入ってさぁ!渡しに行こうかと思って!』
『えぇっ!・・・・本当に用意したんですか!?』
『もちろん!これならバッチリ、ヒロも喜ぶと思うよ!それと・・・食事の予約とかってもう入れた?』

あの人達・・・本当に用意したんだ・・・。しかも、バッチリ!ってなんだよぉ~!?
この先の展開が怖くなってきた僕は、電話口でウツが話してる事さえ耳に入らず沈み込む。

どうしようー!!会いたくないよー!!

ぐるぐると考え込んでる僕に、ウツが大声で呼びかけた。
『大介!! おい、聞いてるのかよ! おーい!明日の食事、どうするんだよ!?』
『・・・はっ!?・・あっ、すみません!食事、でしたよね。まだ、入れてないんですよ!』
やっと意識の戻った僕は咄嗟に返事をした。
『それは良かった!食事は家でしろよ!そうじゃなきゃキャンセルすることになるだろうし!』
『・・・?・・・どしてですか?』
『詳しくは言えないけど、とりあえずそういうことだ!オレらからのプレゼントはあとでスタジオに届けとくから。明日、ヒロがくる前に開けろよ!』
結局答えのわからないまま通話は終わり、僕はその場に立ちすくむ。
どうやら、中身が何かも知らないまま僕はそれでヒロの誕生日を祝う事になりそうだ!

ー 何だかイヤな予感がする・・・。
とりあえず、簡単に食べられそうな物も買っておくことにしよう。

買い物を済ませた僕はそのままスタジオへとまた戻り、ウツの置いていってくれた大きめの紙袋を受け取り帰宅した。

今すぐ中身を確認したいなぁ・・・と思っていたとき、今度は木根さんからのメールが届く。

ー 大ちゃん、ウツからプレゼント受け取った?今すぐ開けるのはナシね!貴水君のくる直前だからね!あっ、それと・・・ちゃんと着た確認の写メちょうだいね♪本当、オレたち頑張ったんだから!ちなみに、それが僕とウツからの貴水君へのプレゼントってことでwwそれじゃあ、明日頑張ってね~!

・・・・頑張れって・・・。どうやって頑張るんだよ~!?

僕の頭の中では次々といろんな衣装を着た自分が・・・・に、似合わない・・・。
どんなの着たってぜーーーったい似合わないよぅ・・・・。

こんな事で明日、ヒロは喜んでくれるんだろうか・・・?
もう何が何だか、考えるのも億劫になって僕はそのまま眠りに落ちていった・・・。

ー ヒロの誕生日は・・・・明日!