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ストロベリーケーキ1(HD)

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ー  5月も終わりの日・・・もうすぐあの日がやって来る・・・・。

『今年は何をあげようかな・・・?』
机に顎を乗せながら思わず呟いた言葉はバッチリ、スタッフにも聞こえてたようで・・・
『貴水さんの誕生日ですか~?まだ決めてなかったんですか!?』
ってつっこまれてしまった。

だってさ、毎年毎年悩んでプレゼントをあげても・・・ヒロは僕と違ってヘビロテしてくれないし・・・・。
悩みすぎて、仕事が手に付かなーい!
いっその事、本人に聞くっていうのもアリかなぁ~?

・・・やめよ。ヒロだって僕の為に毎年考えてくれてるわけだし、ね!

結局答えの出ないまま、今日もこれからヒロと一緒のお仕事!
ヒロの観察でもしながらそれとなく探ってみよっと♪

ー ガチャ ー

『ヒロ ♪  いらっしゃーい!』
『大ちゃん! 今日もよろしくね♪』
僕はスタジオのドアが開くと同時にヒロに抱きついた。
そうするとヒロはいつも「ギュ」ってしてくれるから・・・/////

暫くヒロに抱きついてイチャイチャしてたんだけど・・・
『『あんたたち!いい加減にしないと今度のオフ、取り消すわよ!!』』

・・・マネージャーたちの見事なSCBT雷が落ちてしまった・・・・。

仕方なく僕たちはそれぞれの作業へと取りかかる。
 
あーぁ・・・つまんなーい・・・!
そう思ってた時、ヒロが僕に近づいてきて耳元で囁いた。

『今夜、行ってもいい?』
『えっ!・・・ヒロ・・・お泊りしてくれるの!』
嬉しくて思わずヒロの方を振り向いたら、目の前にあったヒロの顔が近づいてきて・・・

ー チュッ♪ ー

/////・・・・ばかぁ・・・・!

これじゃあ仕事できないじゃん・・・////
真っ赤になった顔を元に戻そうと必死になってる僕を横目に、ヒロはさっさと自分の作業へと取りかかってしまった。

ゔぅ~////・・・これじゃあヒロの観察できないよぅ・・・!
でも、今夜は一緒だと思うと・・・・仕事がサクサク進むのがわかる。
僕って単純・・・・ww

『お疲れ様~!』
お互いの作業に目途がたった頃、今日は帰ってもいいとマネジャーからの許可が出た!

『ヒロ! 帰ろ~~♪』
『うん!先に夕飯食べに行こうか!・・・・あれ?大ちゃん、ジョンは?』
何時もなら僕の行くところにジョンもセットで、ヒロもそれに慣れてくれてたんだけど・・・
今日はスタッフにお願いして預かってもらった。
だって、最近は一緒の仕事も多くていつも会ってるのに、二人っきりの時間が持てなかったから・・・////

『ジョンくんはスタッフにお願いした。だって・・・ゆっくり、出来ないでしょ・・・?』
『大ちゃん・・・。そっか、じゃあ・・・今夜は目一杯甘やかしてあげる~♪』
本当、ジョン君には悪いけど、ヒロの嬉しそうな顔を見てると僕も幸せになる。だから、今夜だけ、ごめんね!

二人で行きつけのお店で夕食をとり、ヒロの運転で自宅に戻る。
その間も僕はヒロ観察をしながら、プレゼントのヒントがないか考えてたんだけど・・・・やっぱり見つからなかった。

『『ただいま~!』』
二人で玄関に入ってSCBT////
お互いおかしくって、でもちょっとうれしくて。
だって、僕んちだけどヒロも「ただいま」って・・・////

ひとしきり笑ってからリビングのソファーに移動し、二人並んでまったりとしていた時だった。
急に落ち着かない様子のヒロが、僕を押し倒してKissをしながら囁いた。
『ねぇ、そんなに待ちきれなかった?・・・そんな目で煽られたら、我慢できないんだけど・・!』
『・・・・・???・・・・』
『今日、昼間も時々見てたよね・・・。帰ってからなんてずっと、熱っぽい視線を感じるんだけど・・・!』

ー どうやら、僕は知らず知らずのうちにヒロのことをジッと見つめていたようで・・・・
それは違うんだと言いたいけど、でもそんな事言ったらプレゼントのネタバレしちゃうし・・・・。
結局巧い答えも出ないまま、僕はソファーで美味しく頂かれてしまった。

どうしよう!このままだとヒロ観察した分だけ僕、食べられちゃうのかなぁ・・?!

自分の想像にゾッとしながらも、ヒロの誕生日まで後3日・・・!!